Cross Cultural

le carrousel

210130224-000

ヨーロッパの街には広場が多い。旧市街の狭い街並みを抜けるといきなり視界が開け、石畳の賑やかな空間が現れたり、新しい街並みが伝統的な様式で広場を備えていたり、生活の中で重要な場所となっている。オープンカフェでくつろぐ人や古本を物色している人を見ていると、そんな環境が羨ましいと思うと同時に、実は、街には必要な機能なのではないかと感じてくる。ある時には、やけに小さなハープを奏でている若い人がいて、ストリートミュージシャンもヨーロッパだとこうなるのかと妙に感心したりもしたが、聞いたところ、地元に昔からある伝統楽器で伝統音楽を伝えるグループの練習ということだった。日本だったら、さしずめ、なんとか太鼓の保存会といったところか。もちろん、若い人はロックだったりするのが普通だろうが、そういったエネルギー系の音楽は、夜遅くなってからがメインである。

20130210-003そんな広場によくメリーゴーランドがある。特にフランスは、どこに行っても必ずあるので、ひょっとしたら法律で決まっているのではないかと思うくらいである。なにしろ、ブルターニュの高速道路がタダなのは、ブルターニュ公国からフランス王に嫁いだアンヌ・ド・ブルターニュ妃(Anne de Bretagne, 1477-1514)の通行税は一切とらないという決定に端を発するということだ。フランス併合や宗教対立など複雑な背景があるにせよ、15世紀の法が今でも引き合いに出されるなら、人口5000人を超える街の広場にはメリーゴーランドを備えなければならないというルールがあっても驚きはしない。

20130210-007さて、このメリーゴーランドであるが、何故かメリーゴーラウンド(「ウ」がはいる)と言い方はあまり聞かないように感じる。いつ頃定着した言葉か知らないが、日本語に入った時は「らうん」という音の並びが普通ではなかったのだろうか。回転木馬という言い方が先だったかどうかも分からないが、自分で言う時もメリーゴーランドだから、日本語としてはこちらなのだろう。
ところで、英語で書くと merry-go-round だが、carousel(カルーセル)と言う言い方の方がひょっとすると多く使われているのではないかと思われる。基本的にアメリカのスタイルでデザインされている東京ディズニーランドにあるのは、キャッスルカルーセルである。また、フランス語では carrousel(カルーゼル)という。空港で荷物をピックアップするベルトコンベアも商品をぐるぐる回して見せる台もカルーセルである。その点では、メリーゴーランドはむしろ正しい表現だろうか。
20130210-008ヨーロッパ、特にフランスを旅するならメリーゴーランド・ウォッチもなかなか興味深い。回っているのは馬や馬車だけではなく、クラシックカーやベルヌ風の潜水艦であり、目を輝かせた子供達やそれを見守る親であり、若いカップルであり、年老いた夫婦であり、その土地の生活であるのだから。

20130210-005

Advertisements

2 thoughts on “le carrousel”

  1. メリーゴーランドの綴りを知った時、そうだったのかぁ。と目からうろこでした。フランスでは、あちこちにあるのですか。風景とマッチしていていいですね。ちなみに「回転ずし」を英語にすると、sushi-go-round らしいですよ。

    1. コメントありがとうございます。使っている写真は、すべて異なる街の写真だったと思います。フランスに住んだことはありませんが、どこに行ってもあるという印象ですね。生活の一部に広場があるのが羨ましい。

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s