Bonne journée, Cross Cultural, Photo, photo panoramique

Kamakura 鎌倉にて

201606-411

English text at bottom

湿った青い匂いと何もかもを露わにするかのような強い日差しが千年の歴史の上に降りそそぐ。そのあまりに強い初夏の光のコントラストに、御堂の奥は無限の深みへと沈み込む。
音のない青が重なり合った竹林に遠くを見渡し、降りそそぐ黄金と緑の伽藍が外にあることを思い出す。その微かなざわめきと沈黙のコントラストに、止まりかけた時間のエコーが霧散する。

肩に食い込むレンズの重さは千年の歴史の質量を現し、ファインダーに捕らえられて見ひらくことの叶わない眼に時間の重なり合った光を届ける。
網膜に届く光の重さは現代の喧騒との葛藤にますます熱を帯び、盲目に動き続けるセンサが長い時代の流れと停滞を冷たく記録する。

背後に鈍く響く梅の実の音に慌てて振り返り、修学旅行生の甲高い声に遠くを見る。
ディーゼルエンジンのガラガラ声がバラバラに動き回る10代を呼び集め、
スマートフォンのカメラが紛い物の咳払いをする様子を風景のように眺める。
千年の歴史と明日が共にあることをに理由のわからない安堵をおぼえる。
静寂と喧騒がいつまでも繰り返しそこにあることを確認する。

縁が茶色になった紫陽花の水滴。
深みに落ちていく鐘楼の柱。
陽光の反射に身を隠す鯉。
黙りこくる仏像の眼。
仰ぎ見る初夏。
海風。

 

先週の”Weekly Photo Challenge“で鎌倉の写真を使ったが、その鎌倉の続きである。6月はちょうど修学旅行の季節。あじさいと夏至の強烈な光もあって、静かな鎌倉と観光地としての鎌倉とが混じり合った不思議な空間となっていた。

Above text written in Japanese is a prose poem about the ancient capital Kamakura (see also Weekly Photo Challenge: Curve). I hope you could enjoy some scenes through my eyes if you aren’t familiar with Japanese language.

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6 thoughts on “Kamakura 鎌倉にて”

  1. こんにちは 🙂 二人で写真を拝見しました。この最後の写真の場所、私たち夫婦の大好きな場所です。朝早く行くと運が良ければ、お茶をいただいたり、静かに歩くことができますね。

    1. そうでしたか。ここは少し中心から離れてることもあって、静かでいいですね。ゆっくりと歩きながら湿った朝の空気を楽しむのが贅沢です。

  2. 鎌倉には3年続けて旅したことがあります。
    最後の年はひとりで訪れ、竹林のお寺を歩きました。
    竹林を抜ける風や香りに癒されたのを覚えています。

    1. 鎌倉はすぐ近いのですが、近いと案外行く機会も少ないものです。訪ねる旅に新たな魅力を感じます。

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