Bonne journée, Books

読書

 

201702-312

「平日は目の回るほど忙しいので、読書はかけがえのない趣味です」と言う人がいる。きっと素晴らしい週末を過ごしているに違いない。ほっとする週末に、カーテンや木々の隙間からもれる柔らかな日射しのなかで、いつもの場所とは異なるどこかへのドアを開けるのは、至極簡単なことだ。本を開くだけで良い。ブラームスのレクイエムでも聞きながら指環物語を繰れば黒い影がまとわりつき、深煎りのコーヒーを飲みながらサガンを開けば少しだけ懐かしい時代のフランスがあらわれる。

「読書は脳の食事です」と言う人がいる。ガツガツと音を立てて読む姿をなんとなく想像するが、実際はゆったりと豊かな人生を歩んでいるに違いない。通勤電車の揺れる車内でさっとkindleを取り出し、その少し指紋に汚れたスクリーンに新しい自分の影がかすかに落ちる。やがて降りる駅のアナウンスが聞こえてくる頃には、脳のどこかに次の読書のアイデアが生まれ、飲み込んだ文字はすでにエネルギーとなっている。読書は欠くことのできない生活の一部だ。

自分にとってはどうかと自問すれば様々な答えが出てくるが、ひとつ加えるなら、読書は身嗜みである。本を読まずとも生きていくことはもちろんできる。それでも読書は無くせない。

今日の写真は横浜港。東京都庭園美術館での読書に憧れるが、横浜港周辺での読書も悪くないに違いない。

201702-311

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4 thoughts on “読書”

  1. この世に好きな音楽と花と本があれば、何とか生きていけそうなわたくしです。身嗜み、とは言い得て妙、、、しゃんと背筋が伸びた思いがいたしました!
    いつも素敵な刺激をありがとうございます‼︎

    1. ありがとうございます。とても好きなものを「生きていくうえで欠くことができないもの」と言ったりしますが、きっとそう表現したくなるほど自分の一部になっているということなのでしょうね。

  2. 今は海外にいる知人が読書好きで、読書は現実逃避のためにしている
    と言っていたのが心に残っています。
    勉強のためにも読書をするとも言っていました。
    私はふらっと本屋に寄って購入した本を寝る前に読むのが好きです。

    1. 読書ほど人それぞれの表現がされるものはないかもしれませんね。最近は立読みをしなくなりました。なんとなく手にとって、少し読んで、何かに惹かれて買う。そんな楽しみを忘れています。

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