Bonne journée, Photo

Floral Friday

but no rain.

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Bonne journée

Green shading

暑かったヨーロッパがなんとか平年並みの気温に戻り、15度ほどのひんやりした朝に、木陰が気持ちの良い暑い夏を思うのは贅沢というものではある。

Southern Europe Week : Croatia, Slovenia, Albania and Greece
南欧シリーズ(4)ギリシャ

Bonne journée, Cross Cultural

Immigrant

written only in Japanese

 まともなフランス語を話すこともできないどころか、年がら年中相手の言葉を聞き返す困った移民だが、すっかりその怪しげな移民として毎日生活していれば、その地の住民らしくはなってくる。知らない相手でも自然に挨拶もするし、街で何かを聞かれることもある。だからといって、不自然なフランス語を話す怪しい移民であることには変わりない。
 その怪しい移民が旅行者と違うのは、例外的な事態にあまり動じないことだろう。エレベーターで何階かと聞かれても、スーパーの会員カードを聞かれても、即座に答えられなかろうがいたって平静である。
 これがフランスに永住するつもりなら、エレベーターで階数を聞かれるのは単なる日常であって、例外でも何でもない。その点では怪しい移民は旅行者に近い。旅行者に近いにもかかわらず何事にも動じないからこそ怪しい移民なのである。そしてその怪しい移民だからこそ、発見しなくても良いものを発見することができるというものである。
 住んでいれば、市民としての義務もある。先日も人口動態調査(国勢調査)の対象となったという手紙を受け取ったのだが、なんだかよくわからない。ともかく急ぎ連絡してほしいと(当然)フランス語で書いてある。連絡するのはいいけど埒あかないと思うよと独りごちながら、とりあえずフランス人の友人にアドバイスを求めてみた。曰く、そんなもの英語でまくし立てれば相手も諦めるよ。ごもっともである。英語に困らない人はたくさんいるが、しち面倒臭い人口動態調査の詳細を怪しい移民相手に説明するのだ。きっと諦めるに違いない。
 ところがである。調査担当に電話をしてみれば、相手はなんとしてでも調査に協力してほしいらしく、一所懸命フランス語で説明してくるのであった。とうとう根負けしてフランス人に電話を代わってもらい、結局はフランス人でもたっぷり30分はかかる調査にフランス語で回答する事となった。まぁ、そんなものである。お役所はいい加減だと言われているフランスでもみんな立派に仕事をしているし、調査担当はお役所から仕事を請け負った会社から一人いくらで雇われている。怪しい移民相手でも一所懸命仕事をするのが仕事であって、怪しい移民も法で守られた市民としての義務を履行するのが責任ある態度というものである。

 責任ある態度といえば、バスや列車の改札がないのがヨーロッパである。パリの地下鉄など例外もあるが、無賃乗車をするか否かは本人の責任による。聞くところによると貧しいからバス代が払えないといった理由で無賃乗車するという例もないではないらしいが、高額な罰金もあって、改札がなくても皆しっかり払っているそうだ。そもそもバスの運転手の横に改札の機械があるわけでもないから、完全に自分の責任である。無賃乗車の輩がいてもそれは運転手の責任ではない。無賃乗車した本人の責任である。
 さて、そうなると満員で降車口からでも無理やり乗るような場合には改札の機械には到底たどり着けないことになる。Pardon!と大声をあげながらなんとかたどり着いた学生はおそらく相当真面目なのだが、なんとか道を開けた乗客も相当真面目といっていいだろう。半分はすっかり諦め、ドア近くになんとか自分の場所を見つけて改札など使おうとしない。出来ないものはできないのだから仕方ない、検札などできるわけがないとでも言いたそうである。怪しい移民も右に倣えで、動じる必要はない。検札でもあれば誰もが文句を言うに決まっている。
 そんな風にたかをくくっていると、ある日突然降車口のドアが開かなくなるのを経験することになる。降りたいとボタンを押してもドアは開かない。そして間も無く前から下りてくれと声がかかる。臨時の検札である。降車する人をひと通り下ろすと、ドカドカと検札の係員が乗り込んできた。吊革につかまる乗客がいる程度には混雑しているバスを前から順にひとりひとりチェックしていく。やれやれ。自分の番が来て、Bonjourと言いながらチケットを手渡し、係員はそれを機械にかざし、Merciという言葉とともに再びチケットが戻ってくる。係員は一通りの確認を終えると全員に向かって一言、Merciとだけ言って次のバス停で下りていった。少々バス停で止まったが大きな遅れではない。誰もが何事もなかったように本を読み、音楽を聴き、誰かと話している。特に揉めることもなく、ただの日常として全員がチェックを受け、何事もなく時間が過ぎていく。怪しい移民はこんな時は動じない。

 移民という言葉は今や適切ではない。移民には新たに国籍を取って外国から移り住んだ市民もいれば、仕事でしばらく滞在しているだけの臨時の市民もいる。元は難民だった人もいれば、その国に請われて移り住んだ人もいる。大学で学ぶ学生かもしれないし、1年程度の季節労働者かもしれない。明確な定義がないからどのように使っても良い。日本語だと移民と移住者は違うかもしれないが英語のImmigrantだとあまり区別はない。ただ、少なくとも日本語の「移民」には少しだけネガティブなニュアンスがつきまとう。だからここではあえて少し狭く移民という言葉を使うことにした。きっと読んだ人によって捉え方が違うだろうとわかっている。
 ただひとつ言えるのは、いつもフランスの誰かに助けられながら生活しているフランス語もろくに話せない移民は、時にはのけものになることはあっても立派に市民として敬意を持って扱われ、周囲にはスペイン語やらドイツ語やらを話す移民が同じようにいることに安心していたりするのである。世界は捨てたもんじゃない。

Bonne journée, Cross Cultural

CDG 2G

 ほとんど誰も参考にしないだろうが、シャルルドゴール空港の乗り継ぎについて書いておくことにした。相変わらず、blogに写真をアップするのはひと苦労だから、半分はテストを兼ねた投稿である。

 シャルルドゴール空港の第1ターミナルは円を地下道でつないだ宇宙ステーションのようなイメージで有名である。あるいは中央部のチェックインカウンターと入出国カウンターが一見ランダムにエスカレーターで繋がっているように見える構造が映画などで使われ、誰もがどこかしらで見たことがある知られた建築と言えるだろう。手荷物検査は飛行機に乗る直前にあって、時々遅延の原因となっている。色々と考えた結果としてそうデザインしたのだろうが、問題も多く、第2ターミナルは第1ターミナルに比べればずっと常識的な設計になっている。航空会社によってターミナルは違うので特に困る訳ではないが、この違いが時に一貫性を欠いたように見えるのがフランスである。何しろ、2機並んだエレベーターのボタンの配列が違う国である。異なる配列で作るほうがかえって面倒な気がするのだが、どうやらそこにポイントはない。
 シャルルドゴール空港第2ターミナルでのJALの到着は、正確に言えば通常は2Eだと思うが、ここから2Gに乗り継ごうとすると、またも一貫性の無さが顔を出す。誰も参考にする人などいないのかも知れないが、最近どうしたことかシャルルドゴール空港で小さな飛行機に乗り継ぐ知人が増えているくらいだから、それについて触れておけば役立つ事もあるかもしれない。
 もし乗り継ぎ便のチェックインが日本で済んでいるなら、2Eから2Gへの乗り継ぎはほとんどの人が向かう入国審査の先ではない。到着後に他の人と同じように歩いていると、出口(入国)とは別に2Gと書かれた案内が現われる。ほとんど誰も向かわないが、それは日本からの旅行者のほとんどがパリを目的地としているという事だけでなく、そもそも2Gが小さいという事もある。
 案内に従って歩いていると誰もいないので不安になるが、目的の場所が2Gであれば指示に従うだけである。すると程なく寂れた手荷物検査場が現れる。おやと思いつつボーディングパスを見せて聞いてみるとそこで良いとのこと。係員を含めて全員で10人ほどしかいない寂しい場所である。しかも、長時間フライトからようやく解放されたところだというのに間髪入れずに手荷物検査となれば、何かの間違いかとすら思う。人が少ないせいか、徹底的に検査され、ようやく抜けたと思うと数十歩でバス乗り場である。あぁ、これが無料連絡バスなのかなどと感慨に耽る必要はない。まだ入国すらしていないのだから、単なる空港内の通路みたいなものである。空港内だから、ふらふらと滑走路に出て行く奴がいないように、バスが到着するまでは扉も施錠されている。待合用のベンチもほとんどないが、バスに乗る奴もほとんどいない。バスは空港内をクネクネと走り、2Gまでは5分程度である。フランクフルトであまりに空港内バスが長く走るので、そのまま国境を越えるのではないかと不安になったのとは対照的ではないか。
 2Gにバスが到着し前のドアから降りるように促され、建物に入ると実にそこに入国カウンターがある。ようやく入国である。
 2Eに到着したのだから2Eで入国して、そこから国内向けの2Gに移動して手荷物検査というのが自然のような気がするが、何故か到着したばかりの2Eで手荷物検査をして近距離向け2Gで入国審査という不思議な手順である。まぁ、そんなものである。これを一貫性がないと見るか、行き当たりばったりのように見えてよく破綻しないと感心するかは、受け手次第だろう。

 この記事を真面目に参考にしている奇特な方に追加情報。2Eで入国することももちろんできる。パリを目的地とする方々と同じように2Eで入国審査を受け、ビルを出た近くにある無料の巡回バスに乗れば良い。2Gまでは10分程度である。2Gで手荷物検査を受ければ待合ロビーに入ることができる。
 どちらでもさして違いはない。ただ、天候が悪ければこちらの経路はあまりお勧めしない。2Gのバス停からビルまでは屋根がないのである。どうせ2Eで入国したところで遊びに行ける場所があるわけでもない。高いコーヒーでも飲んで待っているしかないのはどちらの経路も同じ。天候が悪ければ2Gで入国の方が良い。

 さらに、旅慣れてはいるが、blog記事などを参考にして移動している方にご忠告。3年もすればどこかしら変更されているのが普通である。昨日まであった通路がなくなっているのは特段驚く話でもない。先日も空港の駅の出入り口がひとつ閉鎖されてウロウロしたばかりだし、タクシーをバスレーンの真ん中に駐車したまま運転手が出かけてしまって、バスがしばらく運休になったと言うこともある。随分と前だが、シアトル空港のシャトルバスは、運転手が彼女と喧嘩しただかで運休になった。お陰で乗るはずだった飛行機を見送ったなど、今だから笑い話であって、当日はどうなるかと焦ったものである。航空会社の担当だって、バスの運転手の痴話喧嘩で乗り遅れだなんてチケット振替の理由にできないだろう。
 だから、空港に着いたら注意深く自分の目で確かめて移動していただきたい。この記事はもう古いかもしれないし、痴話喧嘩で手荷物検査がクローズする可能性だってなくもない。

Bonne journée, Photo

遠い街の冬

まるでそれが日課だと言わんばかりにやってくる雨に、石畳みが濡れているのが当たり前のような気がしていた。仕事に向かうまだ薄暗い朝、その磨かれ硬く丸みを帯びた石で足を滑らせ、日が伸びたとはいえもう薄暗くなった帰り途、レストランの灯りと愉しげな声を反射させて黄金色に輝くそれに目を細める。雨とはいえ気温は上がらず、雪でない事にのみ安堵を覚える。ポケットに入れた手がかじかんでくる。それが冬である。

ようやく晴れ間が出れば、太陽が恋しくて外が歩きたくなるのは特別なことではない。ただ、外に出たところでその僅かな光で体が暖まるという事でもない。やがて間も無く雨雲が通り過ぎ、ぽつぽつと降る雨に結局は体を冷やす。木の下に逃げ込んでも冬枯れの枝には雨を受け止める葉も見当たらない。ただ襟を立て小さくなって足急ぐだけだ。それが冬である。

そうやってどこかで諦めのつかない週末にふと現れた青空は、何はともあれ外に出て陽の光を肺の奥まで吸い込むための記号である。教会のミサを報せる鐘が聞こえる前の音のない朝でも、ゆっくりとランチを楽しんだ後でも、近くの公園にはすっかり湿った体を乾かすためにひとが集まってくる。芝生に腰を下ろして本を読むには少し早いが、よく見れば新しい芽があちこちにある。それが冬である。