Bonne journée, Cross Cultural, Photo

トマレ

201604-111

あるインタビュー記事で「多くの人がiPhoneによって社会が変わったと勘違いしているが、変えたのはAppStoreであって、ソフトウェアである。」といった類いのことが語られているのを目にして、またかと思った。最近は大学にも席を置く知られた人物である。間違っているわけではない。マーケティングの教科書の最初の方に書かれている一般的な分析である。ただ、市場競合を分析するだけでも必ず出てくるコンテクストであったとしても専門外の人には分かりにくい話だから、一般人に向けて分かりやすく基礎の基礎を言うのはある意味当然だ。またかと思ったのはそこではない。日本語として理解していないのではないかと感じたのだ。

iPhoneが社会を変えたと言う時、多くの場合はiPhoneというハードウェアそのものを指してはいない。そこには暗黙の了解のようなものがあって、iPhoneがもたらした全てを指してiPhoneと代表させている。だから、逆に言えば、AppStoreがあってもiPhoneというハードウェア以外で社会を変える事が出来たかどうかは言葉の外にある。概念的だから言葉を重ねる必要があり、便利な表現が見つかれば誰もがすがろうとする。エコシステムなどはその典型かもしれない。
このところ、言葉が安易に直接的な意味に収斂しているような気がしてならない。ワンフレーズが心をつかみ、重層化した表現は置き去りにされ、やがて忘れ去られて行く。どこにいてもつながる世界だからこそ、そろそろ立ち止まってみてもよい時期なのかも知れない。
「トマレ」

 

 

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Photo, photo challenge

Weekly Photo Challenge: Half-Light

201603-401

The sun descending in the west,
The evening star does shine;
The birds are silent in their nest,
And I must seek for mine.

“Night”
by William Blake

陽は西に沈み
宵の明星きらめく
鳥達は巣にひっそりと過ごし
我もねぐらを探さねば

「夜」(無垢の歌
ウイリアム・ブレイク

In response to the weekly photo challengeHalf-Light by The Daily Post.